『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』「助詞(五)終助詞」の長文品詞分解

ここでは、利用者も多かろう『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(河合出版)に採録されている長文課題の、品詞分解解答例を掲載する。
なお、以下の二点にご留意いただくものとする。

  • 品詞分解例は本サイト主が作成したものであること
  • 品詞分解は具合によって(たとえば連語や複合動詞をどう分解するか)解答が異なること

「助詞(五)終助詞」(宇津保物語)の品詞分解例

大問二三(出典:『宇津保物語』)
◎品詞分解(名詞は基本的に非表示。非活用語は基本的に初出のみ。)

 かく()遥かなる(ナリ・体)ほど(格助)し歩く(カ四・体)(係助)苦しう(シク・用(ウ音))覚え(ヤ下二・用)て、「いかで()(格助(体修))(格助)さる(ラ変・体)べき(適当・体)もがな(終助)近く(ク・用)養は(ハ四・未)(意志・終)(格助)思ひ(ハ四・用おも)て、山深く(ク・用)入り(ラ四・用)見れ(マ上一・已)(接助(偶然))いみじう(シク・用(ウ音))厳めしき(シク・体)杉の木(格助(同格))四つ、物を合はせ(サ下二・用)たる(存続・体)やうに立て(タ四・已)(存続・体)(格助(主格))大きなる(ナリ・体)屋のほどに空き(カ四・用)合ひ(ハ四・用)ある(ラ変・体)(マ上一・用)て、この子(格助(主格))思ふ(ハ四・体)やう、「ここに我(格助(体修))親を据ゑ(ワ下二・用)奉り(謙(子→親))て、拾ひ(ハ四・用)出で(ダ下二・未)(婉曲・体)木の実を(係助)先づ()参らせ(謙(子→親))ばや(終助)」と思ひ(ハ四・用)て、寄り(ラ四・用)見る(マ上一・体)(接助(偶然))厳めしき(シク・体)牝熊牡熊、子産み(マ四・用)連れ(ラ下二・用)住む(マ四・体)うつほなり(断定・用)けり(過去・終)出で(ダ下二・用)走り(ラ四・用)て、この子を食ま(マ四・未)(意志・終)する(サ変・体)時に、この子のいはく(ハ四「言ふ」(ク語法))、「しばし()待ち(タ四・用まち)給へ(尊(子→熊))。まろが命断ち(タ四・用)給ふ(尊(子→熊))(終助)。まろ(係助)孝の子なり(断定・終)。親、同胞(係助)なく(ク・用)使ふ(ハ四・体)(係助)なく(ク・用)て、荒れ(ラ下二・用)たる(存続・体)家にただ()一人住み(マ四・用)て、まろ(格助(主格))参る(謙(子→親))物にかかり(ラ四・用)給へ(尊(子→親))(存続・体)持ち(タ四・用)奉り(謙(子→親))たり(存続・終)。里に(係助)(サ変・終)べき(可能・体)(係助)なけれ(ク・已)(接助(順確))かかる(ラ変・体)山の木の実、葛の根を取り(ラ四・用)て、親に参る(謙(子→親))なり(断定・終)。」

縦書き用データ

上記をより見やすく編集したデータを掲載する。適宜ダウンロードして学習に活用してほしい。

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