『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』「助動詞(二)『つ』『ぬ』」の長文品詞分解

ここでは、利用者も多かろう『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(河合出版)に採録されている長文課題の、品詞分解解答例を掲載する。
なお、以下の二点にご留意いただくものとする。

  • 品詞分解例は本サイト主が作成したものであること
  • 品詞分解は具合によって(たとえば連語や複合動詞をどう分解するか)解答が異なること

「助動詞(二)『つ』『ぬ』」(しみのすみか物語)の品詞分解例

大問八(出典:『しみのすみか物語』)

◎品詞分解(名詞は基本的に非表示。非活用語は基本的に初出のみ。)

田舎渡らひとて(格助)商ふ(ハ四・体)商人、日暮れ(ラ下二・用)ぬれ(完了・已)(接助(順確))ある(連体)(格助(体修))(格助)叩き(カ四・用)(接助)「宿借り(ラ四・用)(強意・未)(意志・終)。」(格助)言へ(ハ四・已)ば、受け(カ下二・用)引き(カ四・用)て、開け(カ下二・用)入れ(ラ下二・用)けり(過去・終)。主の妻(係助)おそろしき(シク・体)持ち(タ四・用)たる(存続・体)(断定・用)て、この旅人の包み(格助(主格))重りかなる(ナリ・体)(格助)(マ上一・用)て、「いかで()この包みを忘れ(ラ下二・用)行け(カ四・命)かし(終助)、わ(格助(体修))もの(格助)(サ変・用)(強意・未)(意志・終)」と思ひ(ハ四・用)て、主にささやき(カ四・用)言へ(ハ四・已)(接助(偶然))、「茗荷を食ひ(ハ四・用)たる(完了・体)(係助)、心呆け(カ下二・用)てもの忘れする(サ変・体)ものなり(断定・終)。」と言ふ(ハ四・体)聞き(カ四・用)て、合はせの実の皆茗荷を入れ(ラ下二・用)食はせ(サ下二・用)(完了・終)さて()商人(係助)、明け暮れの空に起き(カ上二・用)出で(ダ下二・用)て、立ち(タ四・用)行き(カ四・用)(完了・終)。妻(係助)旅人の忘れ(ラ下二・用)たる(完了・体)もの(マ上一・未)(意志・終)と、(ナ下二・用)たる(完了・体)所に入り(ラ四・用)見れ(マ上一・已)ば、つやつや()もの一つなし(ク・終)。「食はせ(サ下二・用)つる(完了・体)茗荷(係助)しるしなかり(ク・用)けり(詠嘆・終)。」と言へ(ハ四・已)ば、主、「否、茗荷こそ(係助)しるしあり(ラ変・用)けれ(詠嘆・已)いみじき(シク・体)もの忘れ(ラ下二・用)行き(カ四・用)(完了・終)。」と言ふ(ハ四・終)。妻、「何を忘れ(ラ下二・用)たる(完了・体)。」と問へ(ハ四・已)ば、「我に与ふ(ハ下二・終)べき(当然・体)借り手の銭、忘れ(ラ下二・用)去に(ナ変・用)けり(過去・終)。」と言へ(ハ四・已)ば、妻、「げにげに()。」と言ひ(ハ四・用)て、いよいよ()腹立ち(タ四・用)けり(過去・終)

縦書き用データ

上記をより見やすく編集したデータを掲載する。適宜ダウンロードして学習に活用してほしい。

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