ここでは、利用者も多かろう『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(河合出版)に採録されている長文課題の、品詞分解解答例を掲載する。
なお、以下の二点にご留意いただくものとする。
- 品詞分解例は本サイト主が作成したものであること
- 品詞分解は具合によって(たとえば連語や複合動詞をどう分解するか)解答が異なること
「助動詞(七)『む』『むず』『じ』」(平治物語)の品詞分解例
大問十三(出典:『平治物語』)
◎品詞分解(名詞は基本的に非表示。非活用語は基本的に初出のみ。)
誰そ彼時も過ぎぬれば、行き交ふ人も跡絶えて、所々に見えし家も、枢を閉ぢて心細し。里の煙も絶えぬれば、宿借らばやのあらましだにも今はなし。夜も更けゆけば風荒く雪降りて、子どもも我が身も、明日を待つべき命ともおぼえず。「あはれ、人品をも見知らざらん山里人の、草の庵もがな。今宵ばかり身をも隠して、子どもを助けむ」 と思ひゐたり。幼き者ども泣き弱りて、声も時々は絶え、息も絶え入るやうに聞こゆれば、「かくても助からばこそあらめ、とても永らふまじき身なれば、人里に宿を借りてこそ、もしやの頼みもあらむずれ」と思ひなして、焚く火の影の見えけるを頼みて怖づ怖づ近付きて、竹の編戸をうち叩く。主人とおぼしくて、大人しき女、戸を開けてぞ出でたりける。
縦書き用データ
上記をより見やすく編集したデータを掲載する。適宜ダウンロードして学習に活用してほしい。
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