『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』「助詞(一)格助詞」の長文品詞分解

ここでは、利用者も多かろう『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(河合出版)に採録されている長文課題の、品詞分解解答例を掲載する。
なお、以下の二点にご留意いただくものとする。

  • 品詞分解例は本サイト主が作成したものであること
  • 品詞分解は具合によって(たとえば連語や複合動詞をどう分解するか)解答が異なること

「助詞(一)格助詞」(宇治拾遺物語)の品詞分解例

大問十九(出典:『宇治拾遺物語』)
◎品詞分解(名詞は基本的に非表示。非活用語は基本的に初出のみ。)

 今(係助)昔、貫之(格助(主格))土佐守(格助)なり(ラ四・用)(接助)下り(ラ四・用)ある(ラ変・体)程に、任果て(格助(体修))年、七つ八つばかりの子(格助(同格))()(係助)いは(ハ四・未)(打消・用)をかしげなる(ナリ・体)(格助)限りなく(ク・用)かなしう(シク・用(ウ音))(サ変・用)ける(過去・体)(接助)とかく()わづらひ(ハ四・用)失せ(サ下二・用)(完了・用)けれ(過去・已)(接助(順確))泣き(カ四・用)惑ひ(ハ四・用)て、病づく(カ四・体)ばかり(副助)思ひ(ハ四・用)焦がるる(ラ下二・体)程に、月比になり(ラ四・用)ぬれ(完了・已)ば、かく()のみ(副助)ある(ラ変・体)べき(可能・体)(※1)事(係助)は、上り(ラ四・用)(強意・未)(意志・終)(格助)思ふ(ハ四・体)(接助(逆確))、「児(格助(主格))ここにて(格助)(格助)あり(ラ変・用)(過去・体)はや(連語)など(副助)思ひ(ハ四・用)出で(ダ下二・用)られ(自発・用)て、いみじう(シク・用(ウ音))悲しかり(シク・用)けれ(過去・已)ば、柱に書き(カ四・用)つけ(カ下二・用)ける(過去・体)
 都(格助)(格助)思ふ(ハ四・体)つけ(カ下二・用)悲しき(シク・体)(係助)帰ら(ラ四・未)(打消・体)人のあれ(ラ変・已)なり(断定・用)けり(詠嘆・終)

※1:「可能」ないし「適当」で訳すのがよい。「さのみあるべきならねば(そのようにばかりしてもいられないので)」などの形でも用いられるので覚えておきたい。

縦書き用データ

上記をより見やすく編集したデータを掲載する。適宜ダウンロードして学習に活用してほしい。

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