ここでは、利用者も多かろう『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(河合出版)に採録されている長文課題の、品詞分解解答例を掲載する。
なお、以下の二点にご留意いただくものとする。
- 品詞分解例は本サイト主が作成したものであること
- 品詞分解は具合によって(たとえば連語や複合動詞をどう分解するか)解答が異なること
「敬語」(撰集抄)の品詞分解例
大問二四(出典:『撰集抄』)
◎品詞分解(名詞は基本的に非表示。非活用語は基本的に初出のみ。)
昔、殿上の男ども、花見むとて東山におはしたりけるに、にはかに心なき雨の降りて、人々逃げ騒ぎ給へりけるに、実方の中将、いと騒がず、木のもとに立ち寄りて、
桜狩り雨は降り来ぬ同じくは濡るとも花の陰に宿らん
と詠みて、隠れ給はざりければ、花より漏り下る雨にさながら濡れて、装束絞りかね侍り。このこと、興あることに人々思ひあはれけり。またの日、斉信の大納言、主上に、「かかるおもしろきことの侍りし」と奏せらるるに、行成、その時、蔵人頭にておはしけるが、「歌はおもしろし。実方は烏滸なり」とのたまひてけり。この言葉を実方漏れ聞き給ひて、深く恨みを含み給ふとぞ聞こえける。
縦書き用データ
上記をより見やすく編集したデータを掲載する。適宜ダウンロードして学習に活用してほしい。
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