ここでは、利用者も多かろう『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(河合出版)に採録されている長文課題の、品詞分解解答例を掲載する。
なお、以下の二点にご留意いただくものとする。
- 品詞分解例は本サイト主が作成したものであること
- 品詞分解は具合によって(たとえば連語や複合動詞をどう分解するか)解答が異なること
「助動詞(六)『す』『さす』『しむ』」(宇治拾遺物語)の品詞分解例
大問十二(出典:『宇治拾遺物語』)
◎品詞分解(名詞は基本的に非表示。非活用語は基本的に初出のみ。)
その比、延喜の御門、重くわづらはせ給ひて、さまざまの御祈りども、御修法、御読経など、よろづにせらるれど、さらにえ怠らせ給はず。ある人の申すやう、「河内国信貴と申す所に、この年ごろ行ひて、里へ出づることもせぬ聖候ふなり。それこそいみじく貴く験ありて、鉢を飛ばし、さてゐながら、よろづあり難きことをし給ふなれ。それを召して、祈らせさせ給はば、怠らせ給ひなんかし」と申せば、「さらば」とて、蔵人を御使にて召しに遣はす。
行きて見るに、聖のさま殊に貴くめでたし。かうかう宣旨にて召すなり。とくとく参るべきよしいへば、聖、「何しに召すぞ」とて、さらさら動きげもなければ、「かうかう御悩大事におはします。祈り参らせ給へ」といへば、「それは参らずとも、ここながら(※1)祈り参らせ候はん」といふ。
※1:テキストでは脱落している箇所。しかし原文にはこの傍線部が存在しており、実際この箇所がなければ文脈として不自然である。
縦書き用データ
上記をより見やすく編集したデータを掲載する。適宜ダウンロードして学習に活用してほしい。
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