『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』「助動詞(十二)『まし』『まほし』」の長文品詞分解

ここでは、利用者も多かろう『ステップアップノート30 古典文法トレーニング』(河合出版)に採録されている長文課題の、品詞分解解答例を掲載する。
なお、以下の二点にご留意いただくものとする。

  • 品詞分解例は本サイト主が作成したものであること
  • 品詞分解は具合によって(たとえば連語や複合動詞をどう分解するか)解答が異なること

「助動詞(十二)『まし』『まほし』」(徒然草)の品詞分解例

大問十八(出典:『徒然草』)
◎品詞分解(名詞は基本的に非表示。非活用語は基本的に初出のみ。)

 九月二十日(格助(体修))ころ、ある(連体)(格助)誘は(ハ四・未)(受身・用)たてまつり(謙(作→ある人))て、明くる(カ下二・体)まで(副助)月見ありく(カ四・体)こと侍り(丁(作→読))(過去・体)に、思し出づる(尊(作→ある人))あり(ラ変・用)て、案内せ(サ変・未)させ(使役・用)入り(ラ四・用)給ひ(尊(作→ある人))(完了・終)荒れ(ラ下二・用)たる(存続・体)(格助(同格))しげき(ク・体)に、わざと()なら(断定・未)(打消・体)匂ひ、しめやかに(ナリ・用)うち(接頭)薫り(ラ四・用)て、忍び(バ上二・用)たる(存続・体)けはひ、いと()もの(接頭)あはれなり(ナリ・終)
 よき(ク・体)ほどにて(格助)出で(ダ下二・用)給ひ(尊(作→ある人))ぬれ(完了・已 )接助なほ()、事様(格助(主格))優に(ナリ・用)おぼえ(ヤ下二・用)て、物の隠れより(格助)しばし()(マ上一・用)(ワ上一・用)たる(存続・体)(接助(偶然))、妻戸(格助)いま()少し()押し(サ四・用)開け(カ下二・用)て、月見る(マ上一・体)けしきなり(断定・終)やがて()掛け(カ下二・用)籠ら(ラ四・未)ましか(反実仮想・未)(接助(順仮))口惜しから(シク・未)まし。あとまで(副助)見る(マ上一・体)あり(ラ変・終)(格助)(係助)いかでか()知ら(ラ四・未)(推量・体)。かやうのこと(係助)ただ()朝夕の心づかひによる(ラ四・終)べし(推量・終)。その人、ほどなく(ク・用)失せ(サ下二・用)(完了・用)けり(過去・終)(格助)聞き(カ四・用)侍り(丁(作→読))(過去・体)

縦書き用データ

上記をより見やすく編集したデータを掲載する。適宜ダウンロードして学習に活用してほしい。

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